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- 筆者、あらすじ、見どころ、評判、おすすめ、作品情報
本【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】DMMブックスで無料・安く読む方法
本【なぜ働いていると本が読めなくなるのか】筆者、あらすじ、見どころ、評判、おすすめ、作品情報
- 筆者
- あらすじ
- 見どころ
- 感想・レビュー・口コミ・評判
- どんな人におすすめ?
- 作品情報
筆者
三宅香帆は1994年1月12日生まれで、高知県高知市出身の書評家です。幼少期は徳島県美馬市で過ごし、3歳から高知市で育ちました。高知学芸中学校・高等学校を卒業後、京都大学文学部に進学し、卒業しました。その後、京都大学大学院人間・環境学研究科博士前期課程を修了し、博士後期課程を中途退学しました。専門は萬葉集です。
大学在学中に京都天狼院書店の店長を務め、2017年には大学院在学中に著作家としてデビューしました。彼女はIT企業に勤務した経験もあり、2022年に独立して文芸評論家としての活動を本格化させました。また、京都市立芸術大学の非常勤講師も務めています。
彼女はまた、雑誌や新聞での連載執筆や書評欄の執筆も行っており、テレビやラジオへの出演も多数あります。例えば、日本テレビ「ヒルナンデス!」やTBSラジオ「こねくと」などに出演しています。
あらすじ・ネタバレ・内容
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、現代の働き方と読書の関係について探る内容です。この本は、働き始めると本が読めなくなる理由を解明し、その背景にある社会の問題点を浮き彫りにします。
著者は、子どものころから本が好きでしたが、就職してからは毎日の忙しさに驚き、気づけば本を読む時間がほとんどなくなっていました。電車の中や寝る前の時間、スマホを見ている時間を読書に充てることもできたはずですが、なぜかそれがうまくいかず、本を開いてもすぐに眠くなったりスマホを見てしまったりしていました。この経験を経て、著者は会社を辞め、本や漫画の解説や評論を書く仕事に就きました。
本書では、明治時代以降の日本の働き方と読書の関係に注目し、「なぜ現代はこんなに労働と読書が両立しづらくなっているのか?」という問いに答えを見つけようとします。特に2000年代以降の日本社会では、「仕事で自己実現すること」が称賛されるようになり、好きなことを仕事にするのが理想的な生き方とされるようになりました。
このような背景の中で、著者は「仕事と趣味が両立できない」という苦しみがどのように生まれたのかを探ります。仕事に追われて趣味が楽しめない、疲れているとスマホを見て時間をつぶしてしまうといった悩みを抱える人々に向けて、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿ります。
本書の最終章では、どうすれば本を読めるようになるのかという提案も行われています。著者は、全身全霊で取り組むことが簡単だと指摘し、労働の疲労によって奪われるべきではない「自分の人生にとって大切な文化的な時間」の重要性を強調しています。
この本は、すべての本好きや趣味人に向けた渾身の作品であり、現代の働き方に疑問を投げかける内容となっています。
見どころ
見どころは、三宅香帆の「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」が、現代社会の労働と読書の関係を深く掘り下げている点です。この本は、長時間労働やインターネットの影響で本を読む時間が取れなくなった現実を描き出しています。
著者は、昔の日本では長時間労働が当たり前だった時代にもかかわらず、本がよく売れていたことを指摘し、単に労働時間の問題だけではないと論じています。インターネットでは必要な情報だけを効率よく得られる一方で、読書は世界の複雑さや予測不可能な要素を知る手段であり、現代の競争社会ではその「ノイズ」が排除されがちだと述べています。
さらに、著者自身が本を読むために会社を辞めたという実体験を元に、どうすれば働きながら本を読む時間を確保できるのかについても提案しています。この点が非常に興味深く、読者にとっても共感を呼ぶ部分です。
本書は、労働と読書の歴史をたどりながら、日本人の働き方や読書習慣の変遷を明らかにしています。特に、自己啓発書の誕生やサラリーマン階級と労働者階級の違い、戦前の読書習慣など、各時代の特徴を詳しく解説しています。
また、現代の長時間労働や自己責任論が、個人が全身全霊で働くことを促し、読書などの文化的な活動が疎かにされがちな現状を批判しています。著者は、半身で働き、自分なりの文脈を取り入れることの重要性を訴えています。
この本は、働き方改革や労働観の見直しを提案し、読書を通じて豊かな人生を送るためのヒントを提供しています。読書好きや働きながら趣味を楽しみたい人にとって、非常に有益な一冊です。
感想・レビュー・口コミ・評判
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、働く忙しさの中で読書時間を確保する難しさについて書かれたエッセイです。多くの読者が共感できる内容で、特に仕事と読書の両立に悩む人々にとって役立つアドバイスが満載です。
読者の感想としては、「働きながらも読書を楽しむための具体的な方法が紹介されていて参考になった」という声が多いです。また、「著者の実体験に基づいた話が多く、リアリティがあって読んでいて励まされた」という意見も見られます。
さらに、「働く人にとっての読書の価値や楽しさを再認識させてくれる一冊」として評価されています。読書の時間を確保するための工夫や、忙しい中でも本を読む楽しさを見つける方法が具体的に書かれているため、多くの人が実践しやすいと感じています。
一方で、「内容が少し繰り返しに感じる部分があった」という意見もありますが、それでも全体的にはポジティブな評価が多く、読書好きな働く人々にとっては非常に有益な本とされています。
このように、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、働きながらも読書を楽しみたいと考えている人々にとって、非常に役立つアドバイスが詰まった一冊です。
どんな人におすすめ?
「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、働きながら読書を楽しむことが難しいと感じている人におすすめです。この本は、仕事と読書の両立が難しい理由を歴史的な観点から解説し、現代の働き方の問題点を浮き彫りにしています。
特に、仕事に追われて趣味を楽しむ時間がないと感じている人や、疲れているとスマホを見て時間をつぶしてしまう人に向けて書かれています。また、読書が好きであるにもかかわらず、仕事の忙しさから本を読む時間が取れないと感じている人にもぴったりです。
この本では、明治時代から現代までの日本の働き方と読書の関係を詳しく解説しています。例えば、明治時代の自己啓発書の誕生や、大正時代のサラリーマン階級と労働者階級の違い、昭和戦前・戦中の「円本」の流行など、時代ごとの労働と読書の関係を探ります。また、2000年代以降の「仕事で自己実現すること」が称賛される社会の変化についても触れています。
著者自身も兼業で執筆活動を行ってきた経験があり、その視点から労働と読書の両立の難しさをリアルに描いています。さらに、どうすれば本を読む時間を確保できるかについての提案も含まれており、読者にとって実用的なアドバイスが得られます。
この本は、読書を通じて自己啓発を図りたい人や、仕事と趣味のバランスを見直したい人にとって非常に有益です。読書の楽しさを再発見し、忙しい日常の中でも本を読む時間を見つけるヒントが満載です。
作品情報